Introduction
現代彫刻の要素から空間演出を展開させ、私演劇の更なる行く末を描き続ける作家・池田 亮が作・演出・美術を手掛ける、ゆうめい待望の新作『養生』(ようじょう)。
第34回下北沢演劇祭参加作品であり、ザ・スズナリで開幕する今作は”夜間勤務の現場”が基となる話。
美大生の橋本は、画家になりたかった。
画材を買うために始めた夜勤の内装バイトで、気がついたら、正社員になっていた。
橋本の働く百貨店内の画廊スペースで、人気画家になった同期の個展が決まる。
なれなかったものに、まだなりたい。
「何を、諦めれば──。」
”諦めたいのに諦めない”という矛盾を抱える人物たちを演じるは、『動く物』で北海道戯曲賞にて大賞を受賞したウンゲツィーファ主宰の演劇作家・本橋 龍、ウンゲツィーファ&ゆうめい常連組であり青年団所属の俳優・黒澤多生、ゆうめい主宰の俳優・田中祐希。過去と既存に囚われず演劇での演技と表現方法を独自で追求し続け、未知へとシームレスに観客をいざなう粒揃いのキャストが繰り広げる三人芝居。
ゆうめい × ウンゲツィーファ
2つの現代演劇ワールドが織りなす100分間の夜勤劇
Story
絵画科の美大生橋本(本橋 龍)と、経済学部の大学生阿部(田中祐希)は百貨店の内装作業を行う夜勤のバイトで出会った。意気投合し、当たりが強い正社員と仕事量に不満を漏らしながらも「卒業したら俺らこうはならんし」と笑い合う。
数年後、二人はその夜勤でバイトから正社員になっていた。新入社員の清水(黒澤多生)の教育を任される阿部。
一方橋本は、人気作家となった同期の展示が百貨店の画廊エリアでクリスマス後に開催されることをポスターのディスプレイ作業中に知る。
喪失した時間と今とが対峙をしつづける、夕方から明け方への話。
Comment
日雇いの夜勤を沢山していた頃、価値観が大きく変わりました。
例えば、当時好きだった人気アーティストのライブだからという理由で連日参加した夜勤の設営で「命がけでやれやー!」「帰さねぇぞー!」と叫ぶ管理者や、蹲ったアルバイトスタッフのメットを「サボんなや ー!」と叩き、同じく叫ぶアルバイトスタッフもいて、何名か失踪した後、やっと設営が終わ った後に舞台に立って「やさしさが世界を救うー!」のような歌を叫ぶアーティストがおり、 結構な世界でした。
今になって、あれに感動してしまった自分とは何かと考えました。
で、今 はどうなのだろうと気になって、調べるため最近また行ってみました。結果、また結構な世界 でした。
集団で何かのために働くこと、その「何か」とは何かを考えつつ、今作、自分は日雇いの現場へ通いながら、お金を稼ぎながら研究と稽古と体験をしながら、日々変化し続けるクリエイションを行います。危険と感じたら当然直ぐに辞めます。無事本番を迎える予定です。
過去と最近の日雇い現場で出会った全ての人たちとアーティスト含め、全員に観ていただきたい何かを作る所存です。
別の話ですが、主宰の田中祐希が働いているバイト先で痛い目にあったそうです。
自分としましては辞めていただくことを推奨したのですが「もしかしたら、俺がこのバイト先をなんとかできるかもしれないから続けてやりますわ!」と謎な意気込みを話していました。辞めていただくことを引き続き推奨中ですが、そんな主宰の想いも作品に込めます。
今作は、彼と二人だけの稽古場から立ち上げていった、ゆうめいの旗揚げ公演『俺』を今一度振り返るようなクリエイションにする予定です。
ゆうめいに何度も参加していただいております黒澤多生さんにも重要な役を担っていただきます。
東京外への旅公演でも、よく寝どころを一緒にしながら作品を作り続けてきました。共に体験した様々なことを振り返り、それらを取り入れて作っていきます。
そして今回、「ウンゲツィーファ」主宰の本橋 龍さんにご出演いただきます。
ウンゲツィーファの作品を自分は大好きでして、プライベートでもいろいろ話した本橋さんの生き方や考え方に共感し、影響され、もっとよく知りたいと思い、今回主演を担っていただきたくオファーしました。
今回のキャストスタッフから生まれるだろう、新たな旅路を存分に描きたいと思います。
下北沢演劇祭、ザ・スズナリにて心よりお待ちしております。
作・演出・美術 池田 亮
Cast
本橋 龍
黒澤多生
田中祐希
Staff
作・演出・美術
池田 亮
舞台監督
黒澤多生
ビジュアル出演
小松大二郎
宣伝美術
りょこ
音響
今里 愛
照明
阿部将之
制作
高橋戦車
Schedule
2024年2月17日[土] 〜 20日[火] 全6回
2/17[土] 18:00
2/18[日] 13:00 / 18:00【追加公演】
2/19[月] 14:00 / 19:00
2/20[火] 14:00
※上演時間は約100分を予定
※ 受付:開演45分前 開場:開演30分前
Ticket
チケット販売中(先着式)
●ローソンチケット(Lコード:36251)
●演劇最強論-ing
https://www.engekisaikyoron.net/
手数料無料 チケット代のみで購入可
前売り一般 / 3,800円 前売りU-39 / 3,500円
前売り学生 / 2,500円
当日(一般・U-39・学生一律) / 4,500円
応援チケット / 5,000円 ※『養生』ステッカー付
※日時指定・全席指定席
※車いすでご来場の方はゆうめい制作部へ事前にお申し出ください
※前売U-39・前売学生のチケットは当日受付で年齢のわかる身分証をご提示ください
※未就学児は入場不可
※公演中止の場合を除き、ご予約の変更、払い戻しは致し兼ねます
※前売り券のご購入は、各公演前日の23:59まで
受付方法:Web(スマートフォン・PC) ローソン ミニストップ プレイガイド
※Web(スマートフォン・PC)での受付は、22:00まで
※当日券は開演45分前から先着式で劇場受付にて販売開始します
当日券の有無はSNSにてご確認ください
※当日の公演に関するお問合せ・ご連絡は劇場 03-3469-0511(担当:高橋)までお願いします
Access
下北沢 ザ・スズナリ
〒155-0031
東京都世田谷区北沢1-45-15
「下北沢駅」東口(小田急線)・京王中央口(井の頭線)より徒歩4-5分
Recommendation
Media
2024.01.24
2024.02.01
脚本家/演出家・萩田頌豊与さんとライター・河野桃子さんにおすすめいただきました。
2024.02.02
田中祐希、池田亮、りょこのゆうめい3人揃っては初めての取材記事です。
『養生紙フライヤー』や『公演チラシ(両面)のアクリルキーホルダー』などやチケット価格についてもお話しさせていただきました。
2024.02.09
2024.02.14
池田亮と本橋龍による『養生』特集インタビュー記事です。
企画の成り立ちから、夜勤バイト、生活、創作におけるまで、丁寧に掘り下げていただきました。
2024.02.20
TBSラジオ 石山蓮華 × 菅良太郎『こねくと』#184 にてゆうめい『養生』にふれて頂きました。
※ 7分ごろからです
2024.05.16
白水社から戯曲『ハートランド/養生』(著:池田亮)が出版されました。
大ボリュームのあとがき、舞台写真、りょこによるパラパラアニメーションも収録されています。
2024.07.03
第32回読売演劇大賞・中間選考会 演出家賞ベスト5にて『養生』から池田亮が選出されました
Topic
池田 亮 書き下ろし
ゆうめいの観劇まえがき「養生は、どのような作品か?」公開中!
『養生』とはどんな作品かを、池田亮の大学時代やこれまでの作品から読み解く試みです。
観劇前・観劇後にもぜひご一読ください!
Topic
特報&CM動画を公開中!
『養生』特報
Topic
伸びる!『養生紙フライヤー』を限定配布中
関東近郊の劇場にて 『養生紙フライヤー』を数量限定で配布中!
各劇場にて置きチラシとして配布させていただきます。ぜひお手にとって、自由に伸ばしてください。
【配布劇場はこちら】
◆ 下北沢 ザ・スズナリ
◆ 本多劇場
◆ こまばアゴラ劇場
◆ 三鷹市芸術文化センター
◆ ユーロライブ
◆ 新宿眼下画廊
◆ STスポット横浜
◆ 観劇三昧 下北沢店
◆ 王子小劇場
◆ あうるすぽっと
Topic
第68回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート
『ハートランド』ビジュアル付き戯曲を劇場にて販売します
第68回岸田國士戯曲賞最終候補作品に池田 亮『ハートランド』がノミネートしました。
ゆうめい『養生』の物販売り場では『ハートランド』のビジュアル付き戯曲ブックを再販します。
また山本貴愛さんが第31回読売演劇大賞にて『ハートランド』の美術において、優秀スタッフ賞を受賞されました。
『ハートランド』ビジュアル付き戯曲ブックでは、山本貴愛さんの舞台美術模型と衣裳デザイン資料を掲載しています。
ぜひこの機にご覧ください!
Topic
田中祐希の改名を『養生』劇場にて発表します
撮影:佐々木啓太
ゆうめい主宰・俳優の田中祐希は「田中祐希」としての俳優活動は2月20日を最後とし、その後は新しい名前でスタートします。
新しい名前は『養生』劇場にて発表する予定です。
作品と合わせて、どうぞよろしくお願いいたします。
Topic
期間限定!戯曲&グッズオンライン販売
ご好評につきまして、期間限定で戯曲&グッズをオンライン販売します。
▶︎ 池田 亮サイン入り『養生』戯曲&マルチステッカーセット
▶︎ 池田 亮サイン入り『ハートランド』ビジュアル付き戯曲ブック
※戯曲をご購入いただいた方には『伸びる!養生紙フライヤー』をプレゼントいたします。
販売期間:2024/2/20(火)〜2/29(木)
Gallery
舞台写真を公開します
当WEBサイトで公開しているキャプション付きの舞台写真についてはSNS転載可能です。
感想などお書き頂く際に、ぜひご活用ください。
※画像をクリック・タップするとダウンロード保存が可能です。
Credit
出演
本橋 龍(ウンゲツィーファ)
黒澤多生(青年団)
田中祐希
作・演出・美術:池田 亮
ビジュアル出演:小松大二郎
宣伝美術:りょこ
舞台監督:黒澤多生(青年団)
音響:今里 愛(Sugar Sound)
音響オペレーター:深澤大青
照明:阿部将之(LICHT-ER)
照明オペレーター:関口詩葉
制作:高橋戦車(劇団鹿殺し・オフィス鹿)
制作助手:笹本彩花
記録・稽古場写真 :佐々木啓太
映像収録 :川本 啓
WEB制作 :りょこ 池田 亮
協力:梅田芸術劇場 / ウンゲツィーファ/ 青年団 / Sugar Sound / LICHT-ER / 劇団鹿殺し / オフィス鹿
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
会場:下北沢 ザ・スズナリ
http://r.goope.jp/the-suzunari/
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15
電話 03-3469-0511 ファックス 03-3468-0080
「下北沢駅」東口(小田急線)・京王中央口(井の頭線)より徒歩 4-5分
主催:合同会社ゆうめい