姿
再演
2021年5月18日[火] - 5月30日[日]
東京芸術劇場 シアターイースト
2019年の三鷹で描かれた、
公務を担う母と定年を迎えた父の別れ。
女と男、妻と夫の、過去から今から次へのお話。
実話を基に子が脚本を書いて演出し、
実父も出演する、母と家族の歴史、
2021年の池袋での再演。
出演
石倉来輝(ままごと) 黒澤多生(青年団) 児玉磨利 五島ケンノ介 高野ゆらこ
田中祐希 中村亮太 森谷ふみ(ニッポンの河川) 山中志歩(青年団) 遊屋慎太郎
作・演出:池田 亮
舞台美術・衣裳:山本貴愛 照明:中西美樹 音響:鈴木はじめ(妖精大図鑑)
ヘアメイク:二宮ミハル 衣裳スーパーバイザー:藤林さくら 舞台監督:竹井祐樹(StageDoctor Co.Ltd.)
宣伝美術:りょこ HP制作:池田 亮
票券:安達咲里 後藤かおり 制作助手:及川晴日 制作:いとうかな
企画・製作:ゆうめい
協力:(株)アンフィニー、gina creative management、松竹芸能、StageDoctor Co.Ltd.、
青年団、ディケイド、ニッポンの河川、株式会社PTA、ままごと、妖精大図鑑
主催:ゆうめい
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
イントロダクション
「MITAKA “Next” Selection 20th」に選出され
三鷹市芸術文化センター星のホールにて2019年に上演された『姿』。
作・演出の池田 亮の体験と親族や周囲の人々への取材に基づき描かれる物語に、実父である五島ケンノ介が出演し話題となり、口コミで連日満員を記録。テレビ雑誌「TV Bros.」ステージ・オブ・ザ・イヤー2019、総合演劇雑誌「テアトロ」2019年舞台ベストワン、カルチャーニュースサイト「CINRA.NET」「2019年に心を動かした作品は? カルチャーアンケートを発表」に選ばれました。
その『姿』がこの度「芸劇eyes」に選出され
東京芸術劇場にて再び上演されます!
変化した2021年の出来事を新たに描きながら、実写・アニメ・YouTube問わず映像での活動により培った手法とドキュメンタリー的手法、演劇的手法を交えた演出の元、初演を作り上げたキャスト、スタッフに加え、
今回から参加する新キャスト、スタッフとともに家族の今までとこれからの物語を再び立ち上げます。
“ゆうめい“の記念すべき東京芸術劇場初進出、ご期待ください!
コメント
立場と立場の間に挟まれる「板挟み」というものを『姿』では描きます。
それを描く自分もきっと誰かを板挟みしているし、意識していないところでも、世界中で起こっています。
『姿』にお越しいただける皆様には、母と父と仕事と自分とその周りの実体験に基く板挟み状態を俯瞰して見ていただき、
「あーそれでなのねえ」と分かった気になったり、「そうじゃないんじゃない?」と疑ったり、
当の本人は悩みまくってるのになーんか笑えてきちゃうコミックエッセイみたいな瞬間だったり、
どうしても変換できない現実が沢山あっちゃったりと、そんな人類の話をお届けします。
2019年の『姿』初演から今の2021年までに起こった、誰かに話したくて話したくて仕方がなかった板挟み経験をグッ!っと堪えてきました。
スマホに溜めたメモを板挟み故にSNSに吐き出せず、挟む力も次第に強くなっていきました。
(「スターウォーズのダスト·シュートだな!」が日々の口癖でした。周囲に分かる方がおらず滑る)
挟む方も、挟まれる方も修羅のような2年でした。「せめて板が透明になればいいのに!みんな滅亡なのだ!バム野郎」という、自分が通勤中に無表情で打ち込むメモを読み返すと、とても混乱していたのだろうなと思います。
そんな絶対になかったことにはできない「なんとか今は生きてるけど、よかったね」では済まないことを作品へ変換し、
新たな『姿』をお見せいたします。
2019年に描いた「2021年」では予想できなかった現在ですが、それでも、今までを経て新たに描く未来のシーンによって、
観ていただく方と作る自分たちの今後が少しでも明るく想像しやすくなることを願いながら、
今回も素晴らし過ぎるキャスト・スタッフの皆様と共に作り上げていく所存です。
東京芸術劇場シアターイーストにて、ぜひお楽しみください。
どうかよろしくお願いいたします。
作・演出 池田 亮
スケジュール
2021年5月18日(火) 〜 30日(日)