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どらま館ショーケース2019

(スペースノットブランク・関田育子・ゆうめい)

ゆうめい『粘土ごと』

終演いたしました。ありがとうございました。

2019.1.18 (金) ~ 21 (月)

早稲田小劇場どらま館

〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1-101
JR    山手線 高田馬場駅から徒歩20分
西武    新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
地下鉄東京メトロ    東西線 早稲田駅から徒歩5分
副都心線 西早稲田駅から徒歩15分

新しいものと呼ばれるものについていける、ついていきづらい人たちの出来事を描くのですが

「で、どうする」という正解は全く無く、形の変わる粘土をこねながら子供だった今までとかを思い出したり、

よくわからない形になってから考えたり、そんな最近の話をします。

作・演出・出演・美術

新井秀幸 池田 亮 五島ケンノ介 小松大二郎

関 彩葉 田中祐希 的場裕美 山﨑 洋司

 

脚本

池田 亮

 

制作

黒澤たける

​上演スケジュール

1/18 (金) 19:30

1/19 (土) 15:00 / 19:30

1/20 (日) 15:00 / 19:30

1/21 (月) 15:00

「どらま館ショーケース2019」とは

2017年にスタートした「どらま館ショーケース」は、若手の優れた舞台芸術団体3〜4組がそれぞれ30分程度の短編作品の上演を連続して行なうショーケース公演である。

公式HP

http://dramakan-showcase2019.strikingly.com/

料金

予約 一般 3000円 U25/学生 2000円 早大生 1000円

当日 一般 3500円 U25/学生 2500円 早大生 1500円

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2018年12月20日から“「粘土ごと」ノート”を始めます。

主に次回公演の来年1月「どらま館ショーケース2019」にて上演する『粘土ごと』の創作過程や最近のこと等を書きます。

感想質問など、お問い合わせにドシドシ送ってください。

どしどし返信します!

2019/1/25   どらま館ショーケース2019と2018

2018/12/20 戯曲『粘土ごと』初稿公開

2019/1/25

どらま館ショーケース2019と2018

ものすごく今更ですが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

​『粘土ごと』気付けば終演しておりました。ありがとうございました。

 

※濃い文字のところはリンクで飛べますので、そちらもご確認ください※

スペースノットブランク関田育子どらま館ショーケース2019の運営・制作、キャストスタッフ当日お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。

ショーケース開幕前の年末は新居へ引越し、YouTuberさんの新しいお仕事をいただき、通った企画の台本を考え苦戦していたら年を越しておりました。

​そのYouTuberさんの雰囲気を掴むため、2日かけて過去動画全てを視聴したりSNSを振り返ったりし台本に望んでいました。​

「このYouTuberさんだったらどう話すんだろうな…」「ニュアンスは…」「ディレクターや出演者が分かりやすいように…」とか考えながら。

でも先輩の作家さんから聞いたところ、台本のセリフとして書いたものを話すよりYouTuberさん本人から出るものの方が現場感が出て面白く、そっちの方が視聴者の反応も良いとのこと。それを聞き、YouTuberと演劇と俳優とは違うかもしれませんが、なんとなく「本人として話す」という行為の楽しさを改めて考えていた年末でした。

お正月中は『粘土ごと』の稽古は少しの間休みにし、今回客演の山﨑さんとよく会って二人で自主練することに。

台本のことや過去のことや最近のことや周りのことや今後のことを話す。

「こんなこと考えるんだ」とか「そんなことしてたんだ」とか、本人のことが次第に分かっていく感じ。「客演」ではなく「山﨑洋司」と見えていく気がします。

稽古を重ねていくと、「客演」の方々は次第に「新井秀幸」と「関 彩葉」と「的場裕美」と見え始めました。

(小松、田中はゆうめいメンバーで、五島ケンノ介(池田 靖)は僕の実父で現在教職者です)

新井さんへは真っ先に今回のテーマとなるものを共有させていただき、脚本だけでなく取材元へ向き合う姿勢に僕自身が学ばせていただき、関さんからは現役の生徒としてからの立場を考え演じてくださり、僕も同じ立場であったことを考えさせられ、的場さんからは登場人物が一方的な立場にならないよう僕の書いた脚本と演出にて提示するシーンに対しての広げ方を自らの体験を通して伝えてくれたことに、作品を作ることとは別のものが生まれていくような気がしました。

そして母校である多摩美術大学彫刻学科の生徒と教授に何度も取材を重ねて作っていきました。

「生徒」と「教授」といった、言葉や文字や想像だけでなく、「人として見えていく」ように​両方の様々な側面や背景を探っていました。

【作・演出・出演・美術】新井秀幸 池田 亮 五島ケンノ介 小松大二郎 関 彩葉 田中祐希 的場裕美 山﨑洋司
【脚本】池田 亮

【制作】黒澤たける

【協力】佐々木啓太 田中涼子

以下、当日のパンフレットの挨拶文を掲載させていただきます。

新しいものと呼ばれるものについていけるついていきづらい人たちの出来事を描くのですが「で、どうする」という問いをずっと考えながら、形の変わる粘土をこねて子供だった今までを思い出したり、よくわからない形になってから改めて考えたり、そんな最近の話をします。

去年12月のとても寒い夜、ゆうめいの田中と池田、客演の新井さん的場さん山崎さんと今回の「粘土ごと」をどういう作品にしていこうかと考えている稽古後の帰り道に、おしっこを漏らし酔いつぶれて倒れているおじさんを見かけました。先ほどまで現実を通した作品にしようと考えていたのに、いざそういったことが目の前に起こると足は動かず「声をかけようか、見過ごすか」という判断を頭の中でグルグルさせ「見過ごすか」の方に傾こうとし始めていた時、田中は「おいちゃーん」と誰先と近くへ行って話しかけ、おじさんの体に優しく手を当てていました。その田中の行動を受けて、僕も「声をかけよう」となった時、本当に恥ずかしいのですが、何故だか彼にとても自分自身を揺さぶられ、彼の体から良い匂いっぽいのがした感じがしました。あの時だけ。嗅いだことのないような匂いでした。おじさんはフラフラと帰ることができました。今回の「粘土ごと」は彼の行動と、僕の出身校である多摩美術大学の方への取材から次第に立ち上がっていき、頭だけで考えていたものが、いつか体ごと動けて感じられるよう、願いながら作っていきました。どうか「粘土ごと」をよろしくお願いいたします。

自分たちの作品を作る際に、様々なものから受け継がれていることを感じています。それはゆうめいが主体ではなくこちらから参加してきた映像や小説や様々な仕事やモノから滲み出た多くのジャンルのような流れかもしれないです。

そして今回のどらま館ショーケース2019も、スペースノットブランク関田育子の作品を通して、一つの流れとして観ていただけていたのではないかと思いました。

今回のを経て、もう一度受け継がれて、受け継いで、時にはその流れからはみ出してみることも考えながら健康第一で張り切ります。

追記

今回ショーケース作品ということで「ゆうめい」を初めて見た方もいらっしゃるかと思うので、今更ですが2018年のゆうめいNEWSを振り返ってみようかと思います。

自分たちがどんなことをしてどこへ向かってるだとか、「ゆうめい」が「田中祐希小松大二郎田中涼子黒澤たける池田 亮」(構成メンバー)と見えていくかもだとか、以下かなり長い文章になりますが、少しでも今後の観劇や別のものの足しになれば幸いです。

2018年1月

【弟兄 選出】『TV Bros.』掲載

2017年に上演した『弟兄』を取り上げていただきました。ゆうめいの公演が雑誌に取り上げられるのはほぼ初めてだったのでとても嬉しく、ただ僕自身は新年工場見学会に出演している際に反省すべきことが多々あり鬱々とした中の新年スタートで、TV Bros.を読んだのは2月に入ってからでした。

 

2月

NEWSには何も載っていません

載っていませんが『巛』の稽古をしていました、巛は主に『弟兄』の公演中にあった小松の体験談をベースに、小松に向けて、マルチ商法に引っかかりそうになった田中(両方の)に向けて書き始めていきました。

 

3月

【新作情報】『巛』

OFFOFFシアターで上演しました。客演に古賀友樹さん、児玉麿理さん、深澤しほさん、森山智寛さんをお招きしました。本当に俳優の方々や舞台監督の飯塚うなぎさん、音響の鈴木はじめさん、照明の中西美樹さんのお力により成り立った公演だと思います。もっと考えねばと思わされると同時に共に作り上げてくださった方々の実力にビビっていろいろ嫉妬していました。これ以降、創作と制作共々頑張らねばとやばいと思うように。

 

4月

NEWSには何も載っていません

​載っていませんが何もやっていないわけではございません。この時の田中祐希・小松・池田は舞台の稽古、田中涼子はMVやNHK Eテレ番組を作り、黒澤は他団体の制作をしていました。この頃から僕の父、池田 靖こと五島ケンノ介から「自分もゆうめいに出演できたらね」というようなことを聞き、何かできそうな予感。

 

5月

【田中涼子 ディレクター】edda 『夢のレイニー』Music Video

【田中祐希 出演】NOISE OPERA『カスパー』

【小松大二郎 出演】スペースノットブランク『ネイティブ』

【池田 亮 演出助手】さいたまゴールド・シアター番外公演 『ワレワレのモロモロ ゴールド・シアター2018春』

溜まっていた分、​たくさん告知しています。田中・田中・小松はめちゃくちゃ大活躍をしたと聞きました。

eddaさんはシンガーソングライターであり、田名涼子がMVを担当しました。YouTube上でも公開されているのでご覧ください。

NOISE OPERAには『あか』の客演である石倉来輝さんも共演しておりました。

スペースノットブランクは2017年の『〆』出演していただいた中澤 陽さんと、小野彩加さんのカンパニーであり​​小松もよくお世話になっております。

さいたまゴールドシアターでは森下竜一さんという出演者の方となんども連絡を取り合い、森下さんの体験を脚本にさせていただきました。

 

6月

【記録写真 公開中】父子の展示・公演『あか』

【レビュー 掲載中】父子の展示・公演『あか』

【巛 受賞】CoRich舞台芸術まつり!2018春にて準グランプリ受賞

僕の実父、五島ケンノ介こと池田 靖が父子の展示・公演『あか』に出演し、田中と小松、そして客演の石倉来輝さんとの創作になりました。

新宿眼科画廊にて僕の祖父であり五島の父である池田一末の絵画を展示し、祖父・父・子と、それを受けた血の繋がりのない俳優たちとの展示と演劇公演でした。

山崎健太さんによるレビューも公開されているので、ご覧ください。

そして3月の公演『巛』がCoRich舞台芸術まつり!2018春 準グランプリ受賞となり、自分でも驚きつつ、今後もいろいろ考えるきっかけになりました。

 

7月

【田中涼子 アニメーション】妖精大図鑑『Ëncöünt!』

【家を走る 受賞】第9回せんがわ劇場演劇コンクールにて特別賞受賞

【池田 亮 アフタートーク】エンニュイ第二回本公演「   」

【池田 亮 脚本】アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』サイドストーリー【池田 亮 脚本】アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』

『巛』の舞台監督の飯塚うなぎと音響の鈴木はじめさんが所属する妖精大図鑑の公演にアニメーションで田中涼子が参加しました。プロジェクションマッピングとアートアニメーション、そして演劇とダンスの融合により大きく盛り上がった公演となり、とても好評でした。かなり元気になれます。

父子の展示・公演『あか』の続編もしくはリクリエーションのような『家を走る』が第9回せんがわ劇場演劇コンクールにて特別賞受賞となりました。

『巛』に出演していただいた児玉麿理さんが所属するエンニュイのアフタートークに出演いたしました。主宰の長谷川優貴さん(お笑いコンビ・クレオパトラ)と足立靖明

さんと児玉さんとはサンプルのワークショップでお会いし、僕も2017年にエンニュイに出演させていただきました。

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』は去年から僕が所属する株式会社PTAの上司杉浦理史さん(シリーズ構成)と米内山陽子さんと共に脚本を書かせていただきました。

競馬場へ行った帰りはほぼ毎回成城SPAでプロットと脚本を考えていて、その後何か書くときも取材→温泉→考えるという習慣がつきました。

 

8月

【池田 亮 アフタートーク】裏・贅沢貧乏『れんしゅう』

【池田 亮・小松大二郎 出演】NHK Eテレ『シャキーン!』「にほんご音頭」

【池田 亮 演出助手】ハイバイ『夫婦』

【池田 亮 アフタートーク】ホエイ『スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア』

【池田 亮 小説】『ウマ箱』第2コーナー収録「ウマ話 グラスワンダー編」

贅沢貧乏山田由梨さんが主宰する劇団で、裏・贅沢貧乏『れんしゅう』は果てしなく面白かったです。本当に、こちらが想像できる部分も果てしなく。アフタートークに呼んでいただきありがとうございました。また観たいです。スタジオ空洞が果てしなく好きになりました。

去年セットデザインと出演を担当したシャキーン!「にほんご音頭」の再放送がございました。セットは全て模型で作り、クロマキーで実写と合成していただきました。

ハイバイ『夫婦』演出助手と映像をお願いされ担当させていただきました。岩井秀人さんにはミエユースから演劇やイラストの方でもお世話になっており、とてもふかふかなモンベルのジャケットやペン先が光るペン(暗いところでも文字を書ける!)を今年頂き、使わせていただいております。

ホエイ山田百次さんとはサンプルの公演で知り合い、『巛』を観ていただき、アフタートークに呼んでいただきました。ホエイの公演は何度か観ており、今回も一観客として今でも記憶が蘇ってくるほど強い衝撃を受けた公演でした。武谷公雄さんも出演しており、『あか』を観ていただいた河村竜也さんがプロデューサーです。

『ウマ箱』の小説を書かせていただきました。主人公はグラスワンダー。何度もアニメ本編と史実のレースを隙あれば見返しまくり、プロデューサーの伊藤隼之介さんから

当時の競馬誌をお借りする。「受け継いできたもの」を伝えたくて耳飾りにフォーカスしていく。書き上げても本編とレースを見返してました。

 

9月

【池田 亮・田中祐希・小松大二郎 出演】スイッチ総研『浅草花やしきスイッチ』

【池田 亮 アフタートーク】ブルーエゴナク『ふくしゅうげき』

【記録写真 公開中】ゆうめい発表会vol.1『三伏』

【池田 亮 脚本協力】劇場版「フリクリ オルタナ」

【池田 亮 掲載】シアターガイド9月号「1テーマ2ジェネレーション」

スイッチ総研の所長・光瀬指絵さんにはとてもお世話になり、ゆうめいの男性共々はさまざまクリエイションに対する姿勢や覚悟を教えていただきました。話していると明るくなれる指絵さんのパワーに学ばせていただいております。

7月せんがわ劇場演劇コンクールでご一緒させていただいたブルーエゴナク穴迫信一さんにアフタートークに呼んでいただきました。俳優・カンパニーマネージャーである平嶋恵璃香さんと共に話させていただき、同じ年代からの刺激をビシビシもらいました。
エリア543にて田中と小松の俳優同士による公演『三伏』がありました。ゆうめい発表会とは今まで誰にも言えなかったことを演劇で発表する秘密の会ということで、作演や俳優だけでなく様々な方が創作と発表をできる場として生まれました。「自分も発表したい!」という方はお問い合わせよりご連絡くださいませ。次回の発表会は制作・プロデューサーである黒澤の隠してるあれこれができればいいと考えております。

岩井さんが脚本を担当した劇場版「フリクリ オルタナ」の上映がありました。現在、監督の方々によって作品になる前の「脚本段階」の脚本も公開されておりますので、そちらもお読みください→岩井さんによる「フリクリ脚本公開について

シアターガイドにさいたまゴールドシアターでご一緒させていただいた俳優の百元夏繪さんと対談させていただきました。世代も年齢も異なりますが、対話によって自分の考えることや視えるものが広がる感じが。対話というものをすごく意識した瞬間でした。打ち合わせの場所が「大森」なのに「森下」と勘違いし遅刻してすみません。取り付けてくれた徳永京子さんはゆうめいのアフタートークにも出てもらったことがあり、今回のどらま館ショーケース2019に誘ってもいただいた方です。

10月

【田中祐希・小松大二郎 出演】NHK Eテレ『シャキーン!』「かぶせてきましたね」

【池田 亮 掲載】雑誌『広告』2018年 11月号 vol.41

【展示中】現代日本演劇のダイナミズム

【池田 亮 演出補/田中祐希 演出助手】さいたまゴールド・シアター『ワレワレのモロモロ』

【池田 亮 アフタートーク】都市雄classicS『桜の園=Everyone is a child』

【池田 亮 アフタートーク】イナカ都市『イチコの一生』

「かぶせてきましたね」に田中と小松がペアで出演し、TEAM NACS戸次重幸さんと3人で共演するという驚きのことがございました。録画を見て手汗が滲み出ました。しかしあまり宣伝したがらない(恥ずかしいのか、忘れてたのか)田中小松に田中涼子がお怒りでした。

雑誌『広告』滝口勇也さんからお誘いいただき、自分の黒歴史をお笑い芸人の河本準一さんと構成作家のはしもとこうじさんに笑える話に変換していただきました。その時に自分を分析してくれた精神科医の鈴木 瞬さんは『粘土ごと』のアフタートークにも参加していただき、「酔っ払って倒れている人は横に寝かせ安静にしなければならないこと」など医学的な面から劇作や物語に対するフィクションの部分を分析していただき、非常に納得し話も面白く、お呼びして本当によかったと感じました。

先日まで早稲田大学演劇博物館にて開催していた現代日本演劇のダイナミズムがありました。今後このような催しがある際は、知名度だけでなく、もっと多くの団体や作品が等しく明記される場になればいいと思いました。なにか自分も協力できることはないか考えております。

県民共済みらいホールにて神奈川県「共生共創事業」第一弾として、 さいたまゴールド・シアター『ワレワレのモロモロ』が再演されました。僕は演出補、田中は演出助手として参加し、初演の再現と新たに加えたところを増やし、初演よりもパワーアップされたと感じました。森下さんの「このお金があれば、家にいる年老いた子供達に〜」という千秋楽に突如誕生したセリフが脳に焼き付きました。

都市雄classicSは無隣館に所属する小山都市雄さんが立ち上げた団体であり、チェーホフを上演しながらも僕の世代も共感できる要素を詰め込んだ見応えでした。俳優の方々も抜群に美しく儚げで、白い劇場との相性が抜群。

イナカ都市は『〆』に出演していただいた大森信幸さんが立ち上げだ団体であり、VRを使った新たな試みに開演前から興奮しました。今後も舞台とVRの融合を目指し試行錯誤を続けているようで、次回作もとても楽しみにしております。話は変わりますが、この前田中涼子は京王線の車内でVRを着けてとても楽しんでいるおじさんたちを見かけたそうで、あまりにも楽しそうだったので、自分も着けさせてもらったそうです。

11月

【田中涼子 ディレクター】edda 1stアルバム「からくり時計とタングの街」特典映像

【田中涼子 アニメーション】「えいごであそぼ with Orton」11月マンスリーソング

【新作情報】サイスタジオ「小さな音楽会」vol.1 by kuniko kato arts project inc. 「庭」ーgarden 『うちの庭』

【池田 亮 アフタートーク】​ヒノカサの虜『瞑目のパノラマ』

eddaさんの特典映像を田中涼子が担当。観させていただいた時はeddaさんと田中涼子に頭上がらず。癒されて心踊るトレーラー映像がご覧になれますので是非とも!

そして、「えいごであそぼ」の映像を田中涼子がアニメーションで作ってしまいました。犬と男の子がとても柔らかく可愛い、すごい。歌詞載ってますのでご覧ください。

サイスタジオ公演は災難が起きました。僕は壊死性リンパ節炎というものにかかってしまい高熱で毎晩布団を濡らしまくってました。汗で。辛くて嘆いたり泣いたり。公演自体は無事…というわけではなく終演しましたが、災難が周りに続いたので初めてお祓いに行くべきかと悩み、日頃の行いを反省。結局、お祓いへは行けておらず、今年に入って再発。夜は高熱との戦い。ステロイドを処方され、ようやく回復の一途に。仕事が停滞し様々な方にご迷惑をかけてしまい申し訳ないです。

ヒノカサの虜函波窓さんが立ち上げた団体で、僕は初演も観ているので演出や構造、演技や舞台が変わったところがとても面白く、再演って良いと素直に感じました。

12月

【池田 亮 出演】NHK Eテレ『シャキーン!』「かぶせてきましたね」

【池田 亮 出演】NHK WORLD「Kawaii International」

【池田 亮 小説】Blu-ray BOX『ウマ箱』第4コーナー「ウマ話 ~ウオッカ・ダイワスカーレット編~」

「かぶせてきましたね」に僕も出演させていただき、戸次さん、そしてブルー&スカイさんのと共演させていただきました。キャストとスタッフ、ディレクターの森田さんには大変お世話になりました。

そして、​NHK WORLD「Kawaii International」にて男性メイクに初挑戦。映像には映っていませんが田中涼子から「宝塚みたい」と第一声。不思議と何故かとても良い経験をしました。これについては後ほど何かルポ的なものを書きたいです。

『ウマ箱』第4コーナー「ウマ話 ~ウオッカ・ダイワスカーレット編~」の小説を書きました。ウマ娘の打ち上げの福引でウオッカの全レース収録DVDが当選、それを部屋に垂れ流しながら書き続け、ダスカの競馬雑誌を読み漁り、常に手の届くところに馬とウマ娘の姿がありました。そしてトレーナーの目線を深掘りしたくて本編をまた何周かしました。全国の競馬ファンおよびウマ娘のトレーナーの方々、どうかよろしくお願いいたします。

と、ざっと、ゆうめいの2018年にしてきたことと、お世話になった人々を書かせていただきました。

追記もさせていただきます。

こうして今のゆうめいが構成されているような気がします。

2019年もよろしくお願いします!

池田 亮​

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2018/12/20

戯曲『粘土ごと』初稿公開

早速ですが戯曲を公開します。『粘土ごと』の初稿です。

上演前なのにいいの?と思われるかもしれませんが、こちらの初稿、現在稽古中の二稿以降と完全に内容が異なっております。

登場人物も設定も配役も展開も文字のフォントと段落レイアウト、もう殆ど全て。

残っているのは粘土が登場するぐらいです。なので既に葬られた作品と捉えてください。

 

540°ぐらいグルグルリと内容を変えに変えたのは久しぶりです。

初稿を書いた時、自分の中では「俳優が台本に縛られないで欲しい」「適役であり、今まで以上のパフォーマンスを発揮してほしい」「台詞を変えまくっていいので、俳優の魅力を観客へ十二分に伝えるシーンであってほしい」と俳優優先で考えていました。

ただ初稿の本読みを終え、台本を持った立ち稽古をした時に、先程の考えが傲慢というか、相手を大事に考えたつもりな気がしました。

最近ゆうめいでは俳優自身が自分のことをフリーで話す作品が多いです。田中くん小松くんにはとてもお世話になっています。

ゆうめいでは演じやすい役を当てた脚本を書いて「全編自分として話す」「自分の体験を話すフリートークを入れたりする」というような演出を今年は多くしていました。俳優の魅力を引き出すためだと考えて。

それが良い方向に傾いていたとも思いますが、同時に、俳優である彼らの「遠くの他人を演じる」「他人となって自分以外の他者を考える」という機会を減らしていたかもしれません。俳優自身の為になっているかどうかも分からないまま、自分なりの俳優優先で進めていくことは違うんじゃないかと考えました。

なので今はとても欲張りに、先ずは一番書きたいことを提示して、俳優と自分がやりたい・実現したいことの兼ね合わせを最初から最後まで隅々まで進めていきます。

「なに今更そんなこと言ってんの?」と思われるかもですが。今ここまで書いた自分も思ってます。

そうした上で初稿は殆ど跡形もなくなり、自分の描きたいのを優先した二稿が生まれました。

今回、作・演出・出演・美術へ俳優の皆さんの名を連ねさせて頂いているのも、俳優をとことん通した上で作りたいという提案です。
あとは本当に出演料を、お支払いを多くしたい。お互い本当に納得できる金額を。

ただ、いざ上演されて「初稿の方がよくね?」「別に初稿でも俳優優先されてなくて?」というような意見が生まれた場合、それを踏まえて自戒していきたいです。いえ、どんな意見も踏まえて!

ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

そして、そんな初稿との比較共々、2019年にどらま館で上演される約30分の短編『粘土ごと』をどうかお楽しみくださいませ。

 

池田 亮

アンカー 1
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